私たちは会社などの組織に属していると、経営者でもない限り、必ず上には上司が存在します。
そして上司は選ぶことができません。
相性が合わない上司に当たると、職場は忍耐を強いられる場所になり、ストレスで顔をゆがめるハメになるでしょう。
でもご安心ください。
本サイトの記事を読めば、仮に苦手なタイプの人が上司になったとしても、良好なコミュニケーションを築く糸口をつかむことができるでしょう。
結論は、上司の雑談にイヤイヤではなく前のめりの姿勢で付き合い、しっかりと耳を傾けることです。
「質問」を重ねて上司の話を深掘りすることができれば、あなたに対する上司の評価は間違いなく高まります。
1.上司の雑談に耳を傾ける
苦手な上司に当たったとしても、外れだと思わずに、上司の雑談に耳を傾けるようにしましょう。
職場は仕事をする場所なので、本来、雑談や私語で時間をつぶすべき場所ではありません。
ですが、人間関係の潤滑剤として、雑談は絶えてなくなることがありません。
組織における在籍期間が長い上司ほど、様々な経験を積んでいますので、自らの武勇伝を語ることが大好きです。
しかも同じ武勇伝を、違った角度から繰り返し伝えることがあります。
「またか」と思わずに、いったん手を止め、身を乗り出して聴くと、上司のあなたに対する印象は急上昇するはずです。
なぜなら、人は話を聴いてもらうことで「承認欲求」が満たされ、聴いてくれた人に対して親近感を覚えるものだからです。
私が仕えた上司の例
私が業界紙の地方支局で働いていたとき、それこそ社員は3人しかいなかったわけですが、支局長である上司が無類の話し好きでした。
私がキーボードをカタカタ打ちながら忙しく記事を作成しているときも、お構いなしに話しかけてきます。
最初は邪魔が入ったようで鬱陶しく感じました。
それでも、上司が話しているのに顔をそむけたまま作業を続けているのは、さすがに気が引けます。
そこで、上司が話を振ってきたときは、作業の手を止め、イスを90度右に回し、正面から上司の話を聴くようにしました。
すると上司も話しがいがあるのか、どんどん面白い話題を提供してくれます。
今、振り返ってみても楽しい職場でした。
当然、上司との関係は良好です。
一方、失敗談もあります。
別会社で営業所長である上司と一緒に出張から帰る途中、私がハンドルを握る営業車の中で、上司が得意の幕末の歴史について語り始めました。
正直、興味は全くありません。
私が「歴史はあんまり興味がないんですが」と言って雑談を打ち切ろうとしたところ、その上司は逆上しました。
「おまえはそれでも営業マンか」と私を非難しました。
相手が興味を持つ話を遮断することは、人間関係を構築する上でもマイナスに働くことを痛感させられました。
もしも私が上司のしゃべりたい欲求を汲み取り、幕末の歴史について「質問」を重ねていたならば、待っていましたとばかりに、上司は得々として知識を披露してくれたはずです。
そして上司との関係にも、ヒビが入ることはなかったでしょう。
2.まとめ
上司の中には、ウマが合わない人もいます。
それでも、円滑なコミュニケーションを図ろうとするなら、上司の雑談に耳を傾けることを意識したいものです。
在籍期間が長い上司ほど、過去に様々な武勇伝を持っているはずですから、自分から聞いてみるのも一つの手です。
「よくぞ聞いてくれた」とばかりに、喜んで語り始めるに違いありません。
いつの間にか、あなたと上司との関係は良好なものになり、職場が楽しい場所に変わるでしょう。
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