夫婦円満の処方箋その①「テレビは不要」

廃テレビの画像

新婚時代、どんなにアツアツのカップルであったとしても、時とともに感情は冷め、相手を「空気のようなもの」と自嘲気味に表現するような形だけの夫婦関係になることがあります。

 

もちろん燃え盛るような愛情は、とっくに「燃料切れ」を起こしています。

 

「倦怠期に入った」と言われる状態ですが、一方で年を重ねるごとに親密さを増す「おしどり夫婦」が存在するのも事実です。

 

本サイトの記事では、夫婦円満のコミュニケーションに効く3つの処方箋をお伝えしたいと思います。

 

3つの処方箋を意識するだけで、どんな夫婦でも変わらぬ愛情をお互いに持ち続けることができるでしょう。

 

その処方箋の一つ目は、テレビを捨てることです。

処方箋その①. テレビは捨てる

テレビは捨ててしまうことです。

 

極端すぎるかもしれませんが、環境を整えることの大切さを強調するため、見出しに「テレビは捨てる」を掲げました。

 

テレビは世の中の流行(はや)り廃(すた)りを知る上で役に立つほか、有益な情報番組も多数存在します。

 

それでもテレビが夫婦の会話を奪っていることに変わりはありません。

 

テレビが提供する話題を通して、夫婦の会話が弾むこともあるでしょうが、デメリットの方が大きすぎます。

 

夫婦が、お互いのことについて話し合う時間を奪うということです。

 

総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、2016年に全年代が平日、リアルタイムのテレビを視る時間は一日平均168分、合わせて録画したテレビを視る時間は18.7分となっています。

 

年代が上がるにつれ、テレビ(リアルタイム)を視る時間は増え、 50代では180分 60代では259分と、約3~4時間です。

 

休日は、さらに視聴時間が増えます。

TV

 

全年代が休日、リアルタイムのテレビを視る時間は一日平均225分、合わせて録画したテレビを視る時間は32.9分となっています。

 

平日同様、年代が上がるにつれ、テレビ(リアルタイム)の視聴時間は増え、 50代では250分 60代では325分となっています。

 

325分といえば、 5時間以上です。

 

録画した番組を含めると、休日は1日に6時間もテレビを見ていることになります。

 

言い換えると、起きている時間の3分の1以上がテレビの視聴時間で消えていることになります。

 

年代が上がるにつれ、テレビの視聴時間が増えているという事実。

 

同時に、倦怠期の夫婦も増え、熟年離婚が珍しくないという事実。

 

2つの事実を照らし合わせると、相関関係があると言わざるを得ません。

参考

卑近な例で恐縮ですが、実家の60代の父親はテレビ中毒と言えるくらいテレビを長時間にわたって視ます。

 

現役時代からそうでした。

 

定年退職で仕事を辞めてからは、さらに拍車がかかり、ほぼ一日中テレビの前です。

 

夫婦の会話が少ないことは、息子の私から見ても明白で「仮面夫婦」と言えるでしょう。

 

その父親が5月のGW明けに、単身で4泊5日の四国旅行に行きました。

旅行者

土産話があるはずなのに、帰ってきて日常生活に戻った父親は、いつものようにテレビの前。

 

母親に確認すると、一週間経っても、父親は母親と旅行の話をしていないそうです。

 

テレビの存在が、夫婦に必要なコミュニケーションを奪っているとしか思えません。

 

処方箋その① まとめ 

テレビが生活に及ぼす影響を過小評価することはできません。

 

平日でも3時間、休日は5~6時間にもわたるテレビの視聴時間が、知らず知らずのうちに夫婦の会話を奪います。

 

コミュニケーションの機会を奪っていることになります。

 

極論ですが、テレビを処分してみましょう。

 

テレビ中毒であればあるほど、離脱症状(禁断症状)は苦しく感じられるでしょうが、必ず好転反応も見られるはずです。

 

まずテレビがなくなることによって、空いた時間を夫婦の会話に使えるという可能性に気付きます。

食事する夫婦

お互いに黙りこくっているわけにはいかないので、話し始める必要性に迫られます。

 

そして、これまで業務上の会話を表面的に交わしていた夫婦が、お互いの内面について語り合うゆとりが生まれたことに気付きます。

 

「旅行に行った土産話」など格好のネタになるに違いありません。

 

この土産話だけで十分なコミュニケーションを図ることができるでしょう。

 

テレビの視聴時間を見直すことが、夫婦の円満なコミュニケーションをもたらす第一歩となります。

 

最後に、『和田裕美の人に好かれる話し方』(大和書房)から和田さんの言葉を紹介します。

人間関係は話さないと知り合えないのです。

 

わかり合えないのです。

 

夫婦になっても、恋をしていたければ空気の存在っていうものを誤解しないようにしなくてはいけないと思います。

 

夫婦における会話が少なくなってくると、空気のような存在とかなんとか言って、その状態を居心地のよい状態と勘違いしてしまうのかもしれません。

 

だけど私は思うのです。

 

何年連れ添っても、だんなさんから話しかけてもらって、たまには「おいしいね」とか「きれいだね」とか言ってもらっている奥さんは、やっぱり幸せだと思います。

 

奥さんから、「今日のあなたってかっこいいわね」って、孫がいるような年齢になっても言ってもらえると、やっぱり嬉しいのだと思います。

 

言葉は使うべきです。

 

人は人と話すべきです。

 

好きな人や大切な人をもっと大事にするために、人は人と上手に話すべきです。

 

 

食事をする夫婦の画像
コーヒーを飲む夫婦の画像

 

 

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