コミュニケーション能力は「質問」で身に付く

露天風呂の写真

「コミュニケーションが苦手」と悩む人は、意外と多いものです。

 

私は学生時代にコミュニケーションを苦手としており、内向的で「会話する能力」が極端に低い人間でした。

 

社交的で気軽にだれかに話しかけ、楽しく会話を交わす人を見ると、少しねたましく感じたものです。

 

コミュニケーション能力は「身に付けたい。高めよう」と思っても、その方法がいまいちよく分かりません。

 

一体どうしたらよいのでしょうか。

 

コミュニケーションに関する本を読んで分かったことがあります。

 

それは、コミュニケーション能力は「質問」をすることによって磨かれるということです。

 

新聞記者のように「質問」することによって会話は盛り上がります。

新聞記者

 

本サイトの記事を読むことによって、あなたは「質問」がコミュニケーションに深くかかわっていることを理解できるはず。

 

実践すれば「会話する能力」を確実に高めることができます。

 

「質問」が会話のカギを握る

「質問」することがコミュニケーションの鉄則です。

 

一方通行の会話だと、双方向のコミュニケーションになりません。

 

お互いに「質問」し合うことができれば理想です。

 

例えば、あなたがとっておきの話を聞いてもらいたくて、友人に話しかけたとします。

 

ワクワク興奮して話したのに、友人の反応が「ふ~ん」の一言だけで終わったとしたらどうでしょう。

 

「何で、もっと反応してくれないの!」と疑問を感じるに違いありません。

 

友人から「質問」がなければ、会話はそこで途切れます。

 

ジ・エンドです。

 

 

逆に友人が話しかけたのに、あなたが興味なさそうに「ふ~ん」と生返事をしたら、友人は話す気持ちを削がれるでしょう。

 

会話を続けるには「質問」が不可欠です。

 

あなたが聞き役に回ったら、ぜひ「質問」を繰り返してみてください。

 

相手は喜んで話を続けてくれるはずです。

 

「問い」を繰り返すだけなら「面接」や「尋問」

会話を盛り上げるのに「質問」は有効ですが、一方的に「問い」を重ねるだけなら「面接」や「尋問」になるので注意が必要です。

 

採用試験などにおける「面接」では、面接官が受験者の人柄や能力を知るために、必要な「問い」を投げかけます。

面接

「尋問」では、裁判官や警察官が取り調べのために「問い」を重ねます。

 

「面接」や「尋問」を受けて快感を覚える人は少ないはずです。

 

 

例えば、異性から「出身地はどこ?」「家族は何人?」「卒業した大学はどこ?」「趣味は何?」と矢継ぎ早に聞かれたらどうでしょうか。

 

相手は、あなたの返事にはまったくふれません。

 

「問い」をつぎつぎに投げかけてきます。

 

きっとあなたは「面接」や「尋問」を受けているように感じ、抵抗を覚えるに違いありません。

 

会話とは、決して相手を「質問攻め」にすることではありません。

 

順序は「話して」から「質問」。これが最良

「問い」を繰り返すだけなら「質問攻め」をしているに過ぎません。

 

相手に対して、何か話題に発展するようなコメントをはさんでから「質問」するのがベストです。

 

あるいは、相手の返事にふれてから「質問」するとよいでしょう。

 

何の前振りもなく、いきなり「問い」を発すると、問いかけられた方は唐突すぎて面食らいます。

 

話の前振りをしてから「質問」すると、会話はスムーズに進みます。

 

相手の返事にふれずに「問い」だけを重ねるなら「面接」や「尋問」です。

 

会話を盛り上げるには、相手の返事にふれてから「質問」しなければなりません。

 

会話の醍醐味は、話している相手の話を深掘りし、芋づる式に話を引き出すことにあります。

 

例えば、背の高い高校生がいるとします。

バスケットボール青年

会ってすぐ「何か部活動をしてるの?」と唐突に尋ねるより、「背がずいぶん高いね。何か部活動をしているの?」とコメントをはさんで尋ねた方が「質問」の意図が伝わります。

 

そして、仮に高校生が「バスケをやってるんですよ」と答えたら、必ずその「バスケをやっている」という返事にふれる必要があります。

 

オウム返しでも構いません。

 

「ほほう、バスケですか」などと相手の返事にふれてから、「楽しいですか?」とか「どんなところが面白いですか?」などと質問すればいいのです。

 

「話して」から「質問」することを意識すると、会話に唐突さがなくなるばかりでなく、話す人から芋づる式に話を引き出すことができます。

 

「質問」するには、相手の話をよく「聴く」必要がある

話す人の話の内容を注意深く聞き取らないと、「質問」はできません。

 

話す人がどんな情報を伝えようとしているのかに注意を払い、意外性や面白みを感じたらその点にふれて「質問」をすべきです。

 

話す相手は、伝えたいことがあるから話します。

 

相手の話のどこにポイントがあるのかをよく聴かなければなりません。

 

例えば、あなたが「休日に富士山を眺められる温泉に入ってきたんだ」と友人に話したとします。

温泉

なのに友人が「温泉よりも、今はスーパー銭湯の方が種類も豊富で楽しめるよ」などと話題を変えたらどうでしょうか。

 

あなたは、せっかくの温泉の話を続けられなくなります。

 

話の腰を折られたも同然です。

 

仮に相手がよく「聴く」人なら、あなたの話のポイントを聞き逃さず「富士山はどうでしたか? よく見えましたか」などと「質問」します。

 

もしもそう聞かれたら、あなたも気持ちよく温泉談義を続けるでしょう。

 

相手の話をよく「聴く」ことによって、上手に「質問」を生み出すことができます。

まとめ

コミュニケーション能力を身に付ける第一歩は「質問」をすることです

 

「問い」を一方的に投げつけることは「面接」や「尋問」でしかありません。

 

「面接」や「尋問」にならないよう「話して」から「質問」することを心掛けたいものです。

 

大事なことは、話の腰を折らずしっかりと相手の話に耳を澄ますことです。

 

相手が何を話したがっているかを察し、その人が話したがっている話題にふれてあげるなら、必ず会話が弾みます。

 

確かなコミュニケーション能力は、上手に質問することによって身に付きます。

 

参考文献: 和田裕美著『和田裕美の人に好かれる話し方』

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