鴨頭嘉人「スタートダッシュセミナー2020」に参加して後悔したこと

YouTube講演家の鴨頭嘉人氏による「スタートダッシュセミナー2020」が2020年1月21日、札幌市内の札幌コンベンションセンター(白石区東札幌6条1丁目1−1)で開かれました。

40代半ばの中年オジさんである私は、全国10会場で開催されるスタートダッシュセミナーに初めて参加しました。

 

ナマ鴨頭嘉人に会えるとあって、いくばくかの期待がありました。

 

でも後悔したのは、私自身のテンションが低かったことです。1年前だったら、私は「 カモさん大好き」といった熱烈な信者状態だったので、間違いなくセミナーにもノリノリだったことでしょう。

 

今回は熱狂的な信者の心理状態から、少し距離を置こうとする時期だったため、少し斜に構えていました。

 

あれほど「カモさん大好き」だった私が、なぜ少し斜に構えていたのか――。

 

理由は、ある組織のリーダーから煙たがられ、そのリーダーの「陰謀」によって組織を追われることになったからです

 

そのリーダーは、鴨頭嘉人氏の説く「すごい上司」とは真逆のリーダーでした。

 

内心、反感を抱いていましたが、こういった気持ちは相手に伝わるのでしょう。

 

「カモさん大好き」でパワーアップしたはずの自分が、全く為すすべもなく組織を追われたことは、大きなダメージでした。

 

その結果、鴨頭嘉人氏のポジティブさについていけなくなりました。

 

アンチ鴨頭嘉人に傾きかけていたことは否めません。

 

話が脇道にそれましたが、こうした醒めた心理状態で鴨頭嘉人氏のセミナーに参加すると、間違いなく後悔します。

 

要注意なのが、「ディスカッションタイム」です。

 

鴨頭嘉人氏のYouTube動画をご覧になったあなたなら、ディスカッションタイムがどういうものかご存知でしょう。

 

セミナーの参加者同士が、あるいは隣同士で、あるいは周囲の3人で、与えられたテーマについて意見を交わすというものです。

 

シャイな人にはハードルが高すぎます。斜に構えている人は、面食らうこと必至です。

 

私は、殻に閉じこもり、うつむき加減になって、苦痛なディスカッションタイムが過ぎ去るのを待ちました。

 

鴨頭嘉人氏は、参加者を巻き込んでセミナーを創り上げます。

 

「お客様」状態のまま、参加者を放っておいてはくれません。

 

だから参加者は、周りの人から「それ、いいね」「絶対に叶うよ」などと言われると、「承認」のエネルギーが放射されて自信がみなぎるのです。

 

会場のあちこちから「それ、いいね」「絶対に叶うよ」と互いに承認し合う声が聞こえる中、誰とも交わらずに一人縮こまっていることほど、惨めなことはありません。

 

スタートダッシュセミナーに参加するなら、アンチ鴨頭嘉人の殻を破って、自らをノリノリな気分に盛り上げる必要があります。

 

前売りの入場券は4,000円だが高くないか

正直なところ、前売り入場券が4,000円もすることに「高い」と感じました。

 

2019年7月8日にユナイテッド・シネマ札幌で映画「新聞記者」(第43回日本アカデミー賞受賞)を見ましたが、メンズデーだったので入場料金は1,100円で済みました。

 

映画3~4本分の代金を払って、YouTube動画でいつでも視聴できる鴨頭嘉人氏の講演を聞くべきか迷いました。

 

ただし参加することで、熱量が高い参加者から「正のエネルギー」をたっぷり浴びることは保証します。

 

これはYouTube動画を見ているだけでは味わえないナマ講演会の「効能」です。

 

私にとっては苦痛でしかなかった「ディスカッションタイム」が、講演会の一番の醍醐味になるでしょう。

 

鴨頭嘉人氏の「営業妨害」になるかもしれませんが、今なら、4,000円の出費が家計的に苦しい人であれば、無理にセミナーに参加しなくてもいいと考えます。

 

「スタートダッシュセミナー」そのものの動画も、「よい情報をまき散らす」ことを意図してYouTubeにアップロードされています。

 

私自身、胸ポケットにICレコーダーを忍ばせていたので、鼻息の音などの雑音が入るものの、割とクリアな音声で鴨頭嘉人氏の声を録音することができました。

 

「スタートダッシュセミナー」がどのようなものか気になるあなたには、YouTube動画で「予習」してみることをお勧めします。

 

オリジナルグッズの販促活動に、うんざり

会場では、うちわなどのオリジナルグッズが売られていました。

うちわが一つ500円するので、昼食をワンコイン定食で済ませている私の感覚では、手が出ませんでした。

 

「カモさん、申し訳ありません」と謝らせていただきます。

 

鴨頭嘉人氏は「グッズが売れなければ、もう北海道に講演には来ない」といった発言もしました。

 

その発言を聞いて、一瞬「脅しか?」と耳を疑いました。

 

でも、鴨頭嘉人氏は、セミナーで得た感動体験を忘れないよう、記憶にとどめる「補佐役」として、オリジナルグッズの販促を奨励しているようでした。

 

グッズを見るたびに、セミナーで得た感動体験を思い返すのです。

 

人間は忘れる動物です。

 

だからこそ、常に記憶を呼び覚ますためのアイテムが必要になるのでしょう。

 

オリジナルグッズは、「初心」を忘れないための一助となるに違いありません。

(画像:「YouTube講演家 鴨頭嘉人のスタートダッシュセミナー」より)

そうは言っても「やり過ぎ」感が、少し目に余る気がしました。

 

熱狂的な「信者」は、商売の好い「カモ」にされがちです。

 

鴨頭先生の「カモ」になっていないか、売上に貢献するだけの「養分」になっていないか、たとえフィーバータイムが訪れても、頭の片隅には冷静さを持ち合わせていたいものです。

 

以下の画像は、ヤフオクで出品されていた「共犯者Tシャツ」。参加費1万円を払ったボランティアスタッフが着用していたもの。

熱狂も醒め、もう要らなくなったのでしょうか。

共犯者Tシャツ

 

鴨頭氏にケチを付けているような記事とはなりましたが、私は決してアンチ鴨頭嘉人ではありません。

 

アンチ鴨頭嘉人ではありませんが、大川隆法(宗教法人幸福の科学総裁)の長男・宏洋(ひろし)氏によるYouTube動画『鴨頭さん「お金のメンタルブロックを壊すには、お金を出すしかない」 それ、信者をカモりたいだけでしょ?🦆』には、完全に同意しました。

 

ただし、宏洋氏が鴨頭氏を「詐欺師」と断定することは行き過ぎた発言だと考えます。

 

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不遇の就職氷河期世代。