各社静音性能の比較
私自身は単身用の賃貸ワンルームマンションに暮らしている。洗濯機は「洗濯・脱水容量8kg」の機種を選択。消費電力の高い縦型洗濯乾燥機ではなく、「全自動洗濯機 (インバーター洗濯機)」を利用している。
この記事では、単身者向けに全自動洗濯機の洗濯容量8kgの機種に絞って、各社比較する。
実は東芝、日立、パナソニック、シャープ、AQUA、ハイセンス、アイリスオーヤマの全自動洗濯機(洗濯容量8kg)の中で、運転音が「26dB(洗い)」から「37dB(脱水)」までと、一番静かなのは東芝製品である。
随一(ずいいち)※と言ってよい。※その範囲で最も際立っていること。
集合住宅に住んでいる場合、深夜に洗濯機を回すのは気が引ける。
だが、この東芝製品の場合、仕事から帰宅後の洗濯したい深夜でも、気兼ねなく洗濯することができる。
DDモーターの特長
東芝の全自動洗濯機(AW-8DH2)には、運転音や振動を抑制するDDモーターが搭載されている。
DDとは「ダイレクト ドライブ」の略。DDモーターで洗濯槽を直接回しているので、一般的なベルト式モーターに比べて駆動音が抑えられる。
デメリット
上位機種の “ プレミアム ” 商品
同じ東芝製品でも、DDモーターが搭載されている静音設計の全自動洗濯機と、搭載されていない通常の全自動洗濯機とでは、値段が異なる。
DDモーターが搭載されている製品は、個人的には東芝内で「プレミアム商品」として位置づけられているのではないかと考える。
もしも購入するとしたら、前年度発売の型落ち製品を選ぶと良いだろう。
機能として大差ない上、値下がりしているので手が届きやすい。
実際のところ、私は2021年、エディオンの通販サイトから型落ちモデル「東芝 8.0kg 全自動洗濯機 ZABOON グランホワイト AW-8D9W」(2020年発売)を約7万円で購入した。発売当初と比べ、3~4割引になるはず。もちろんDDモーター搭載製品である。
衣類の片寄りが発生しやすい
脱水時に衣類の片寄りがあると、洗濯槽が自動的に停止する。再び注水が始まって槽に水をため、補正のために衣類を回した上で、再び脱水となるが、それでも衣類が片寄ったままのため、結局同じことを繰り返す場合がある。
衣類に片寄りがあると、洗濯槽が大きく揺れるので、「ガコンガコン」と非常に大きな異音が発生する。
私自身は、2007年から東芝製の全自動洗濯機(AW-70DC)を使っていたので、ある程度、製品の特徴を理解していたつもりだが、2020年発売の「AW-8D9W」でも、衣類の片寄りが発生する頻度はまったく同じだった。
軽く失望したことは否めない。
実家にある日立製の全自動洗濯機は、衣類の片寄りで頻繁に停止することはほとんどなかったと記憶している。とすれば、東芝製の全自動洗濯機の撹拌(かくはん)性能が、問題なのだろうか。
エディオンの通販サイトの口コミにも、片寄りについて言及がある。
最後の脱水時だけ運転音が違う
最後の脱水時だけ、洗濯槽内でザブンザブンと水が回っているような音がする。違和感を覚えるかもしれない。
実はコレ、仕様だ。
最後の脱水時のみ、貯めたすすぎの水を利用して洗濯槽を掃除する。このため、通常の脱水時と比べて、ザブンザブンと水が回っているような音が聞こえてくることになる。
静音以外のメリットは、長持ちすること
過去に私が使用していた2007年製の東芝製全自動洗濯機(AW-70DC)もDDモーター搭載の機種だ。
2021年11月まで約14年間も故障せず稼働してくれた。
DDモーターではなく、タッチパネルの方に不具合の兆候※が見られたため、買い替えることにしたが、一時的な不具合なのであれば、そのまま使い続けてもよかった。※一度きりだが、操作盤のパネルが一斉に点灯して運転が止まった。
ともかく決して安くはない製品だが、静音性能に優れているため、隣室への騒音を気にする身として、とても助かっている。
約1年使ってみた。
夏場の洗濯物は問題なし。
冬場の厚い服、パーカーなどはすすぎの時に片寄りで重さに負けることが多い。また注水からやり直しをしてしまうので、いちいち蓋を開けてほぐして手動ですすぎ→脱水しています。
正直なところ、そこがかなりストレスになっているので☆2