分割払いができない!|携帯電話を一括払いで買わざるを得ない理由

分割払いができない理由
モタさん
これまで携帯電話料金を滞納したことがないのに、審査の結果、10万円を超えるiPhoneの購入を分割払いにできなかった。

何でだろう?

――という人に向けて記事を作成しています。

 

主な理由は以下の通りです。

 

契約者が10万円を超える携帯電話を購入するとします。

 

支払方法は、分割払い(個別信用購入あっせん契約)です。

 

するとキャリア(KDDI、ドコモ、ソフトバンク)は、指定信用情報機関(CIC)にある契約者の信用情報を照会します。

 

補足説明
指定信用情報機関【株式会社シー・アイ・シー(CIC)】

クレジット会社の共同出資により、昭和59年に設立された。

割賦販売や消費者ローン等のクレジット業者を会員とする。

平成22年、割賦販売法に基づく「指定信用情報機関」として経済産業省から指定を受けた。

 

キャリアは、契約者のクレジットやローンの支払いに関する信用情報に延滞または滞納があれば、「 この契約者は信用に足る人物ではない(=返済・支払能力がない)」と判断します。

 

「返済・支払能力がない」と判断されたら、契約者は分割払いが認められず、金利手数料のかかるクレジットカード払いか、現金一括払いを迫られることになります。

 

一方、30代以上でクレジットやローンの支払いに関する利用履歴(クレジットヒストリー)がまったくない人がいるとします。

 

言い換えると、クレジットやローンを使用したことがない人(いわゆる「スーパーホワイト」)の場合です。

 

この場合も「信用に足る人物かどうか」について判断しかねるため、分割払いが認められません。

 

もちろん、過去10年以内に自己破産、5年以内に個人再生や任意整理を行うなど「金融事故」を起こした人は、信用情報に金融事故情報が記録されているため、分割払いが認められる可能性はないと言えます。

 

こういう人は、俗に「ブラックリスト入り」していると言います。

 

携帯電話の分割(割賦)審査

例えば、あなたがauショップ(販売代理店)で10万円を超えるiPhoneを分割払い(個別信用購入あっせん契約)で購入したいとき、KDDIは「割賦販売法」に基づき分割審査を行います。

 

なぜでしょうか。

 

「割賦販売法」は、個別クレジット業者(この場合はKDDI)に、あなたの「支払可能見込額」を調査するよう義務付けているからです。

 

また、指定信用情報機関(CIC)に、あなたの信用情報を照会するよう義務付けているからです。

 

いずれも「過剰与信」を防止することを目的としています。

 

補足説明

与信とは、その字の通り「信用を与えること」です。

 

過剰与信とは「本人の支払能力を超える額の信用を与えること」を意味します。

 

過剰与信を認めたら、多重債務者の問題が深刻化します。

 

本人が、払い切れない負債を抱えることになるからです。

 

過剰与信が多重債務のきっかけとならないよう、平成22年12月に「改正割賦販売法」が施行されました。

 

信用情報には、あなたのクレジットやローンの契約内容、支払状況、残高などが登録されています。

 

この信用情報をもとにKDDIが、あなたの「支払可能見込額」を算定します。

 

当然、クレジットやローンの支払いに関する情報に、延滞または滞納があれば「 この契約者は信用に足る人物ではない(=返済・支払能力がない)」と判断されるでしょう。

 

KDDIは、あなたの「支払可能見込額」の調査結果などをもとに、独自の分割審査を行います。

 

審査結果、分割払いが認められたり認められなかったりします。

 

ちなみに、分割払いの可否にかかわる審査基準は、非公表です。

 

もしもauショップの店員が「CICの審査がダメだったので、分割払いができません」と言ったとしたら、その言い方は誤りです。

 

まるでCICが審査を行ったかのように聞こえるからです。

 

CICは、信用情報を「個別信用購入あっせん業登録会員」(この場合はKDDI)に提供したにすぎません。

 

審査をするのは、あくまでキャリア側(KDDI)です。

 

参考:CICよくあるご質問「クレジットの審査

10万円を超える携帯電話の分割審査が厳しくなり、実際に審査落ちする人が増えています。

 

それは、キャリアに 「過剰与信」の防止 「支払可能見込額」の調査が義務付けられているためです。

 

一方で、分割審査の例外もあります。

 

経済産業省「早わかり改正割賦販売法」によると

「家電や携帯電話など、店頭販売であって、比較的少額(10万円以下)の生活に必要な耐久消費財に係る個別クレジット契約については、延滞していないこと等を確認することを条件に、支払可能見込額調査を行いません

とあります。

 

もしあなたが10万円以下の携帯電話を購入しようとするなら、条件付きですが「支払可能見込額調査」が免除されます。

 

このため、分割払いをすんなり認められるケースが多いと言えます。

 

分割払いの審査が通らなかった声

ツイッターには、携帯電話の分割審査が通らなかったという声が上がっています。

スマホの支払い遅れたりよくしてるからかもしれんけど新しいiPhoneの分割払いの審査断られたねん(*≧∀≦*)
スマホより高いパソコンとか絶対断られる気がする‍www

— あめぺろ🍭ちょこぼ鯖💩PiERo (@amepero_ff14) August 20, 2019

 

 

おいらもクレカ持ってないんだけど、したらケータイをスマホにするとき、分割払いの審査通らなくて、なんで?と思ったら、クレカの使用履歴がないと信用調査自体ができないので信用されずローン組めない流れらしい。仕方がないので本体代金は一括で払いました。iPhone高かった…

— きのしたくみこ@墓 (@ajaprojlike) June 7, 2019

 

 

やっとやっと iPhone XS にしたんやけど 分割払いにしようとしたら 学生やからって審査通らんくて 現金一括しか無理だったよ 😇
急に びっくりするぐらいの貧乏人になったよ 😝😇😇 次の給料日まで1ヶ月くらいある死ぬ 😇😇😇😇😇😇😇

— 松本 和香 (@ndkaaa2m) March 20, 2019

 

 

妹氏がiPhone審査落ちたらしい。「あんた昔滞納やった事あるだろ、携帯の分割ってローンだかんね?事故歴残るぞ」「…う」
iPhoneぽく見える端末希望っつうことでOPPO R15を薦めておいた。1/4以下だし。
今後こんな感じでiPhoneのシェアってガリゴリ削られそうではある。

— 蔡蓮 (@psylien_i686) September 25, 2018

 

 

ベネッセの情報交換サイト「ウィメンズパーク」には、「スマホの分割払い、審査通らなかった」という主婦の声が載っています。

「スマホの分割払い、審査通らなかった」 
(ora*****2018/10/31 13:14) 投稿番号:026220 スマートフォンから投稿

昨日、スマホの機種変更の申し込みに行ってきました。キャリアは変えず、iPhone6からiPhone XRに変更しようとしました。
名義は私で、支払いも私なので、私の審査をしてもらったのですが、拒否されました。
スタッフさんの説明だと、通らない理由として、端末の支払いが残っている、カードの支払い限度額にたっしている、何か滞納しているものがある、などでした。
どれも当てはまりません。
現在扶養内で働いている為、収入欄には100万と書きました。
もしかして収入が低いから?と聞いたのですが、多分関係ないとの事。
じゃあ、何がダメだったのか…。
スタッフさんが言うには、問題が思い当たらなくてもダメな人もいますと言うのですが、そうなんでしょうか?
同じように、思い当たる理由が無いのに分割払い審査が通らなかったという方いらっしゃいますか?
ちなみに現在スマホ使用料はカード払いでしてます。変更後も同様にするつもりでした。

 

それに対して、ママ友が助言をしています。

 

最近の携帯は高額になってきている…
(Bla*****2018/10/31 16:00) 投稿番号:026221 2

最近の携帯は高額になってきているので、審査に落ちる方が増えているそうです。
主な理由としては、今までに料金の滞納があったとか、金融事故を起こしてブラックリストに載っているなどです。
また、自己破産なども理由となるようです。
後は、いままでのクレジットヒストリーに問題がある場合も拒否されるみたいです。

クレジットヒストリーとは、クレジットを利用した履歴のことです。
審査は今までのカード利用の履歴を見て、正常に支払いが行われていたか、滞納があったかなどということから判断するようです。
また、今まで何も利用していない人も情報がないため拒否されることがあるようです。

ただ、auやドコモは多少クレジットヒストリーに傷があっても通す傾向があるそうです。
スレ主様の場合、以前何か大きなことをしてしまったということはありませんか?
分割にしているのに滞納してしまった・・・ということが1度でもあると、かなりの確率で拒否されるようです。
うっかり引き落とし日までに入金を忘れてしまったということはないですか?

 

 

私は専業主婦ですが、私の名義で分割で通りました
(あら?*****2018/11/01 09:52) 投稿番号:026224 2

私は専業主婦ですが、
私の名義で分割で通りました。
専業主婦でも、月収4万のスーパーのパートだった時とかでも、
スマホに限らず、分割の審査に落ちた事はありません。

今も専業主婦ですが今年の1月にスマホの分割通ってます。
(もちろん自分名義です。請求は一括にしてるけど)

なので、年収の高さはあまり関係ないかも。
むしろ、その働いてる会社の信用度とか、
主さんの遠い過去のクレジットの履歴とか、
そっちの方が関係してるのかも。
昔、履歴に残るような事をしてるとか。

また、カード履歴が
『真っ白』なのも、影響するそうですよ。
ある程度の年齢で全くの真っ白である場合は、
『過去に問題を起こしてカードが利用できなくなった為に間が空いて現在は情報が真っ白』

『現金主義でカードを持たなかった人』
となるのですが、
『過去に問題を起こした人』と疑われたら、審査にはマイナスに影響します。

 

こうしたママ友の助言に対して、質問者は以下のように答えています。

 

色々なコメント、ありがとうございました
(ora*****2018/11/01 13:03) 投稿番号:026227 スマートフォンから投稿

色々なコメント、ありがとうございました。
よーく、よーく思い出してみたら、5年程前に一度だけカード引き落としの口座の金額が足らず、支払いが遅れた事がありました。
それでしょうか?5年経ってもだめ?厳しい…。
2ヶ月程前にデパート系のクレジットカードは作れたのになぁ。
何か策を考えます。ありがとうございました。

 

クレジットやローンの支払いで、延滞または滞納をしてしまうと、利用履歴(クレジットヒストリー)を傷つけることになるので、要注意です。

 

スマートパス

まとめ

とてもタメになるツイートが流れていましたので、いくつか拾ってみます。

iPhone X、話題になっている分割払いの審査落ちは、割賦販売法の規定により携帯電話の場合10万円を超えると支払可能見込額の算定が義務付けられて審査のレベルが変わるからですね。

— 蔵凛 (@kurarix) November 4, 2017

 

また、分割払い(個別信用購入あっせん契約)の審査については、携帯電話料金のお支払い状況や個人信用情報機関への個人信用情報の照会結果などを基にドコモで総合的に判断しており、審査基準などの詳細はご案内できかねます。【分割払い購入について: https://t.co/8WFv8dt1Hg 】(2/2)

— ドコモ公式サポート (@docomo_cs) September 2, 2019

 

#iPhone の分割審査落ちしてる人今回多いみたいだけど、分割で携帯買うのはローン組まされてるんだと気づけ。
で、10万超えると信用情報確認あるから携帯代払い忘れちゃあかんよ。
分割代払えなかったら信用情報傷いくで。
他のローン組むときも携帯分割払中か、払い忘れあったかで融資額かわるし。

— 万博おじ (@ys_mdmg) September 24, 2018

モタさん
携帯電話料金を滞納したことはなかったけれど、3年ほど前に口座残高が不足しているのに気付かず、クレジットの返済ができなかったことがあったなぁ。

これが分割払いを組めなかった原因かもしれない。

 

近年のiPhoneは、すっかり高級品となりました。

 

iPhone以外では、ことし発売されたSONYの「Xperia 1」やサムスンの「Galaxy S10+」などは、いずれも10万円超の価格帯で売られていました。

 

 

携帯電話の高額化が進めば、分割審査が通らない人がさらに増える可能性があります。

 

10万円を超えるスマホを分割払いで購入しようと考えている人は、過去にクレジットやローン等で延滞または滞納がなかったかに注意する必要があるでしょう。

 

分割審査が通らなければ、金利手数料がかかるクレジットカードか、現金一括払いで購入するしかありません。

 

※KDDIグループ会社のUQモバイルに乗り換え、型落ちの端末を安く購入するという手もあります。

 

auネットワークを利用するUQモバイル

 

【追記】

2019年9月20日から発売される「iPhone11」の価格が発表されました。

「iPhone11」は、iPhone XRの後継モデルです。

 

価格は64GBで74,800円(税別)、128GBで79,800円(税別)、256GBで90,800円(税別)と、10月から消費税が10%になったとしても、10万円以下の価格帯に収まります。

 

歴代iPhoneのうち、最も高額なiPhoneXSシリーズのラインナップは、Appleのホームページから消えました。

 

iPhoneXRと、iPhone8が値下げした価格でラインナップに残っています。

 

iPhone8(4.7インチディスプレイ)は、64GBで52,800円(税別)です。

 

私個人としては、iPhone SEを使っているのですが、買い替えるとしたらiPhone8を選びます。

 

これで十分です。

 

 

高級路線をやめたかに見えるiPhone11ですが、上位機種はいずれも10万円を超える価格帯です。

 

  1. iPhone11 Pro(5.8インチディスプレイ)は、64GB・106,800円(税別)から。

  2. iPhone11 Pro Max(6.5インチディスプレイ)は、64GB・119,800円(税別)から。

 

5G非対応の端末なので、無理にiPhone11を買わないで、来年の5G対応機種を買う方が良いという人もいます。

 

10万円を超えるiPhone11 Proを分割払いで購入する予定の人は、再度、過去にクレジットやローンの返済で延滞あるいは滞納がないかを確認しましょう。

 

ところでiPhoneなら、中古品(未使用品)を探してみるのも、節約するには効果絶大です。

 

ただし、中古品(未使用品)でも、例えば「 赤ロム永久保証」のように保証が充実している販売店の商品を選ぶ必要があります。

 

補足説明
【赤ロム】
分割払いの料金未払いなどでキャリア(au、ドコモ、ソフトバンクなど)からネットワーク利用制限の対象となった端末のこと。万一、利用停止になっても「赤ロム保証」があれば、返金または交換をしてもらえる。
赤ロム返金保証の端末が売られている店

 

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