ナポレオン・ヒルの教え|1マイル余分に進むプラスアルファの成功哲学とは?

1センチ余分に進むこと。私(注:ナポレオン・ヒル)とW・クレメント・ストーンはこれをプラスアルファの魔法と呼んでいる。1センチというのはもちろん比喩である。つまり、今与えられている給料や報酬以上のサービスをすることだ。自分が必ずやらなければならないことにプラスアルファをつけるようにする。ビジネスマンなら、会社があなたに要求している以上の仕事をこなすような働き方をすることだ。

―ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』(きこ書房)より―

created by Rinker
¥2,200 (2024/11/09 01:20:19時点 Amazon調べ-詳細)

 

ナポレオン・ヒルの言葉に従い、人よりも頭一つ抜き出ようと思ったら、仕事でも何でもひと手間を加えることを意識するべきです。

 

頼まれた以上のことを行えば、評価されるようになるのは自明の理です。

 

自ら進んでプラスアルファの努力を付け加えるようにしましょう。

 

そうすれば、社会があなたを放っておきません。

 

上司から指示が下された場合、指示された以上の工夫を凝らせば、部下として評価されることになります。

 

他人に命令されてすることは、義務なのでやる気が起こりません。

 

けれども義務に何かひと手間を加えると、それは自発的な行動となります。

 

1マイル余分に進む

 

「1マイル余分に進む」という言葉があります。

 

欧米人なら比較的、どういう意味なのか分かっている人が多いはずです。

 

日本に『7つの習慣』を紹介したジェームス・スキナーの言葉を紹介します。

 

成功する人は、成功しない人のやらないことを実行に移す習慣がある。

 

最低限の努力で済まそうとする代わりに、プラス・アルファーのことをしようとするのだ。

 

新約聖書でイエス・キリストは、「もしある人があなたに一緒に一マイルを歩くようにと要求すれば、その人と一緒に二マイルを歩きなさい」と言っている。

 

この原則は普遍である。

 

頼まれたこと以上のことをすることだ。

 

参考:ジェームス・スキナー著『成功の9ステップ』(幻冬舎)

「1マイル余分に進む」とは、聖書が出典元となっている言葉です。

 

ジェームスが指摘するように、頼まれた以上のことをすることを指します。

 

 

成功哲学の分野で有名なナポレオン・ヒルは、自発的に奉仕することを「プラスアルファの哲学」もしくは「プラスアルファの魔法」と名付け、すなわち「1マイル余分に進むこと」と説明します。

 

プラスアルファの魔法とは、本当の強さや豊かさを求めて、「1マイル余分に進む」ということです。

 

言い換えれば、「あなたにもたらされるサービス以上の、より良いサービスを相手に与える」ということです。

 

プラスアルファの努力をする生き方は、必ず報われるものです。

 

心のあり方を誠実に見つめるなら、それはあなたにとって不動の行動ノウハウになるでしょう。

 

プラスアルファの努力をする生き方は、決してあなたを裏切ることはありません。

 

大切なことは、“よろこんで” “自分からすすんで” “与えられる以上の奉仕”を行うことです。

 

自然界ではプラスアルファの努力が当然の世界で、最短距離を、最短時間で走ろう、というような法則はありません。

 

たとえば自然は、生物の種を常に多すぎるくらい作り出します。

 

ちょうど良いだけの数などはあり得ません。

 

あらゆる不測の事態にそなえて、何があっても子孫を残そう、というわけです。

 

奉仕や献身という、常にプラスアルファの努力をする習慣は、やがてあなたを “かけがえのない人間” にします。

 

組織や企業にとって絶対必要な “かけがえのない人間” になれば、あなたには必ず世間並み以上の報酬が与えられます。

 

プラスアルファの努力をすることは、昇進のチャンスをたぐり寄せると共に、失業からあなたを守り、職業や労働条件を選べる立場へと押し上げてくれます。

 

参考:ナポレオン・ヒル著『PMA MANUAL PART-1』

 

 

ナポレオン・ヒルは「あらゆるモチベーション技法の中で、このプラスアルファの哲学はもっとも優れたもの」と強調します。

 

自ら進んで人々に奉仕し、より多く働き、より多くを与えることは、あなたを成功に導く

BY ナポレオン・ヒル

 

イエス・キリストの言葉の解釈

 

ジェームス・スキナーの『成功の9ステップ』に引用されていた聖書の言葉を詳しく見ていきます。

 

 

新約聖書にあるイエス・キリストの言葉

もし、だれかが、あなたを強いて1マイル行かせようとするなら、その人とともに2マイル行きなさい。

 

マタイによる福音書5章41節(口語訳)

 

紀元30年頃、ユダヤ人はローマ帝国の支配下にありました。

 

パレスチナに駐留するローマの軍人はユダヤ人に「オレのこの荷物を持って1マイル運べ」と命令できる立場にあります。

 

ローマの軍人による命令に対して、ユダヤ人は反抗できず、従うことしかできませんでした。

 

ただし命令の効力は1マイルまでです。

 

それ以上は荷物を運ばないで済みました。

 

このような背景がある時代に、イエス・キリストはユダヤ人の群衆に次のように語りかけました。

 

もし、だれかが、あなたを強いて1マイル行かせようとするなら、その人とともに2マイル行きなさい」。

 

1マイル荷物を運べば、責任は果たされます。

 

それ以上の必要はありません。

 

強制による義務は終わりました。

 

なのに「2マイル行きなさい」とイエス・キリストは説きます。

 

なぜでしょうか。

 

もしも2マイル行くなら、それは義務でも強制でもなく、自由意思によるサービスです。

 

奉仕であり貢献です。

 

イエス・キリストは、義務や責任を範囲を超えて、自由意思による奉仕と貢献を求めているということになります。

 

(参考:2マイルの精神

 

 

ナポレオン・ヒルの言葉をもう一度、振り返ります。

大切なことは、“よろこんで” “自分からすすんで” “与えられる以上の奉仕” を行うことです。

 

ある女性校長の話

 

公立学校女性校長・教頭会の特別研修会「感謝の会」で、退職する女性校長が「教職生活を振り返って」と題して講演するのを聞いたことがあります。

 

北海道内の田舎町の小学校が最後の赴任地となった女性校長Y・Oさんの講演で、印象に残った言葉があります。

 

それは「ひと手間をかける」でした。

 

中学校に赴任したとき、不登校の生徒がいたそうです。

 

Y.Oさんは教育相談係(不登校担当)となったため、「学籍のある子どもはうちの子」といった意識で家庭訪問を行いました。

 

会えても会えなくても生徒の自宅へ足を運び、勉強の話はせずに雑談や世間話をして生徒との距離を縮めたようです。

 

 

現在、不登校の生徒のために、自宅に話をしに行く教員がどれだけいるでしょうか。

 

面倒くさい上、多忙な教員のことですから、ほとんどいないに違いありません。

 

それなのに、Y.Oさんは「ひと手間」をかけて生徒の成長を見守りました。

 

不登校の生徒から「来るな!」と言われたこともあったようですが、しょげかえったY.Oさんが別の生徒にその話をすると「先生、そういうこともあるよ」と慰められたとか。

 

ここでの「ひと手間をかける」とは、間違いなく「プラスアルファの奉仕と貢献」と言い換えられます。

 

まとめ

 

私たちは自ら進んで奉仕し、より多く貢献し、より多くを与える者になりたいものです。

 

ナポレオン・ヒルは、プラスアルファの努力はあなたを裏切らないと強調します。

 

ただし間違った判断でプラスアルファの努力をするなら、思った見返りは得られないかもしれません。

 

 

例えばブロガーになりたいのに、小説ばかりを読みふけっていたら夢は実現しないでしょう。

 

ブロガーになりたいなら、積極的に良い情報を出し惜しみせずに与えることです。

 

最初のうちは書いても読まれないブログ記事を量産することになるでしょう。

 

馬鹿らしく感じることがあるかもしれません。

 

けれども、記事数が溜まれば、そして価値が高いと読者に評価されるような記事が集まれば、自然と稼げるようになるはずです。

 

それはmanablogで毎月数百万円の収入を得ているマナブさん(@manabubannai)を見れば、分かります。

 

まずはプラスアルファの努力をして、自由意思による奉仕と貢献に注力しましょう。

 

ナポレオン・ヒルの言葉を借りれば、プラスアルファの努力は「やがてあなたを "かけがえのない人間” にします」

 

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
モタヨシ
不遇の就職氷河期世代。