この記事は、洗濯機に「ふたロック」がかかってしまうため、ふたを開けられずに不便さを感じている人に向けて書いています。
給水中に洗剤の溶け具合、洗濯物の回り具合を確認できない。
洗濯機「東芝 8.0kg 全自動洗濯機 ZABOON グランホワイト AW-8D9W」(2020年発売モデル)を例に、磁石を使って、要らない機能の「ふたロック」を解除した方法をお伝えします。
※記事を書くに当たって、下記のブログ記事とYouTube動画を参考にしました。
■「電動工具&日常DIY~洗濯機の蓋を開けたまま動かす方法 日立 白い約束 蓋ロック&安全機能解除」
この記事を読めば、給水中でも洗濯機のふたを開けて中を見ることができるようになります。
また、給水中に洗剤の溶ける様子や、衣類の回り具合などを確かめることができるようになります。
もちろん、給水中だけでなく「洗い」や「脱水」の工程でも、ふたを開けた状態で中の様子を見ることができるようになります。
ふたロックを解除するために用意する物
■磁石(マグネットクリップ、百均で売られているネオジム磁石)
■粘着テープ(布テープ、クラフト粘着テープ)
■はさみ ※粘着テープを細長く切るために使用
とりあえず身の回りにある物で間に合わせましょう。新たに購入する必要はありません。
ふたロックを解除する手順
上に挙げた「参考記事」にもあるように、2ヵ所の安全装置を解除する必要があります。
《手順①》ふたロックの爪が当たってへこむようになっているレバーのような可動部を、粘着テープで浮き上がらないように押さえ付けて貼ります。
このレバーのような可動部がふたロックの爪によって押し下がると、後述する磁石に反応して横からロックピンが出てくるようになります。
通常の仕組みでは、ふたロックの爪の間にロックピンが横串として入るので、ふたにロックがかかって開かなくなります。
ところが粘着テープで可動部を押さえ付けると、洗濯機はふたが閉じていると錯覚します。ふたを開けたままでも、ふたを閉じているのと同じ設定になります。
《手順②》洗濯機のふたの裏側に、磁石が反応する場所があります。磁石が内蔵されているので、このふたを閉じたとき、内蔵された磁石が当たる部分にマグネットセンサーが埋め込まれています。
このマグネットセンサーが埋め込まれている部分に、磁石を置くだけで、洗濯機はふたが閉じていると錯覚します。
置く磁石は、身の回りにある物を利用できます。
マグネットクリップや、百均に売られているネオジム磁石などが使えます。ただしマグネットシート類は磁力が弱くて、反応しません。
磁石をマグネットセンサーの上に置くと、センサーが感知してロックピンがニョキッと伸びてきます。こうして、ふたを閉めていないのに「ふたロック」がかかります。
これでめでたく、ふたを開けたままで、洗濯機を稼働させることができるようになりました。
東芝製の洗濯機「AW-8D9W」の場合、ふたを閉めたまま電源を入れて「洗い」を押しても、ふたロックがかかりません。 いったんふたを開けてから、もう一度閉める作業が必要です。 そのため、磁石をテープなどであらかじめ固定してしまうと、「洗い」を押しても、ふたロックがかかりません。 いったん磁石をずらす必要があります。ここだけは要注意です。
不要な「ふたロック」を解除するメリット
ふたが開いたままになると、洗濯機の稼働中に、洗濯物が回る様子、汚れの落ち具合を確かめることができます。
給水中に洗剤の溶け具合や衣類のかくはん状態を確かめることができるようになります。
もちろん「一時停止」を押すと、ロックピンが引っ込むので、そのときにふたを閉めれば、通常通り、ふたを閉めたまま「洗い」「脱水」の工程を進めることができます。
とはいえ、ふたロックは回転中の洗濯槽に不用意に手を突っ込んでケガをしないための安全装置です。解除するときは細心の注意が求められます。
お手軽に細工できる
必要な物はマグネットクリップなどの磁石と粘着テープくらいなので、ふたロックを不要と感じている人には、一度ぜひ試していただきたいと思います。
この記事では東芝製品を例に挙げましたが、「参考記事」では日立製品を扱っています。
ふたロック解除の仕組みについては、他社製品であっても似たり寄ったりですので、自己責任の上、試していただければと思います。
洗濯機の稼働中にふたを開けることができないため、洗濯物が回る様子、汚れの落ち具合を確認したいのに見ることができない。